教えてくれた講師

全日本爬虫類皮革産業協同組合 顧問 田邉 忠次さん

全日本爬虫類皮革産業協同組合 顧問

田邉 忠次さん

1972年大学卒業後、エキゾチックレザー、特にワニ革・オーストリッチ革を中心に取り扱う堀内貿易株式会社に入社。
長年に渡り海外からの原皮仕入れ、仕上げ革販売に携わる。

2010 - 2020年
同社代表取締役社長、その後相談役。2022年退社。
2013 - 2021年
全日本爬虫類皮革産業協同組合 理事長。現在顧問。
2014 - 2022年
一般社団法人 日本皮革産業連合会 副会長。現在顧問。

レザーソムリエ資格取得を通して身につく、
素材としての皮革の面白さ・可能性について教えてください。
現在ではおおよその知識はインターネット等を通じて得ることも可能ですが、レザーソムリエ資格取得を通して得られる知識は皮革素材の知識をより深めることに大きく役立ちます。また、皮革講座では日常で目にすることの少ない実物の皮革素材を見て、触ることで皮革の持つ独自性や奥深さを知ることができるうえに、学んだ皮革知識に自信を持つことが出来ます。
皮革や革製品について一定の知識を有する、
レザーソムリエ資格取得者に期待することを教えてください。
レザーソムリエ資格を取得された皆様は、皮革のエキスパートになられました。これからは皆様の持つ皮革の深い知識を日々の生活を通じて広く発信していただけるものと期待します。特に、一部に広まりつつある皮革を使用することへの偏見に、学んだ知識をもって対処されることを望みます。
コロナ禍以降の皮革業界と市場のトレンドの変化について、
お気づきの点をお教えください。また今後の見通しについても教えてください。
コロナ禍で人々の生活様式が変化して、以前より外出の機会が少なくなっていると言われています。外出の機会と革製品の需要は結びついているかと思いますが、一方で革製品は所有する喜びや皮革素材の経年変化があり、「自身で楽しめる」商品でもあります。このことから、コロナ禍以降は革製品に対する需要は高まるのではないかと考えております。
皮革業界におけるSDGsや環境配慮の取り組みについて、
ご存じのことや、ご自身のご経験などを教えてください。また今後の展望などを教えてください。
皮革素材は食肉の副産物として持続可能な素材としてながく利用されています。また、エキゾチックレザー素材は、その産出地域の多くが生活基盤の整わない貧困地域であり、原料皮が地域住民の貴重な収入源になっています。このことは、SDGsの貧困をなくす目標の一助になっております。
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